いまさら聞けない痛みのあれこれ

痛いとき、冷やしますか?温めますか?

Q.痛いとき、冷やしますか?温めますか?

これは迷うところですよね。

でも、覚えておいてください。基本的に、ぶつけた、捻ったというような急性の痛み(ケガをした!)のときは、まずは冷やすのが鉄則です。

腫れている部位を温めてしまうと、血流がよくなり、かえって熱を増し、腫れや痛みが激しくなってしまいます。
患部を冷やせば熱を抑え、鎮痛作用もありますから必ず冷やしましょう。

ところで、「湿布で冷やす」という方が多くいますが、これは正しくなく、冷やすには必ず氷、冷凍庫にある保冷剤などを使って下さい。

一方、もう1ヶ月も腰が痛い、頚が痛い、膝が痛いというような長引く痛みは積極的に温めて下さい。

腰痛の場合、色々なところで「ぎっくり腰は初めは冷やして後から温める」と記載されていますが、日常の診療経験上からは初めから温めてよいことが多く感じられます。
「ぎっくり腰=冷やす」は正しい場合もありますが、患者さん自身でぎっくり腰と自己診断されても、本当はぎっくり腰ではないことが大変多く見受けられます。

いずれにしても「ちょっと長引いて変だ、いつもと違うぞ?」と感じたら早めに整形外科を受診して下さい。誤った思い込みは禁物です。